こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
私は曲がりなりにもWebライターをさせていただいています。これまでに何人かのクライアントさんとやり取りをさせていただいてきたのですが、いろんな方がいました。
今回は「しんどかったし契約も打ち切られたけど、勉強になったクライアントさん」について書きます。
私と同じようにWebライターをされている方で、
「クライアントがスパルタでしんどい。これって続けるべきなのかな?」
「継続できなかったけど、何がいけなかったのかな?」
など、クライアントさんとの関係で、気になっている方の参考なればいいなと思います。
Webライターで、しんどかったし契約も打ち切られたけど、勉強になったクライアントさん
まず、今回の主人公である「しんどかったし契約も打ち切られたけど、勉強になった」クライアントさんのいきさつをお話ししておきますね。
はじめのきっかけは、私がそのクライアントさんのプロジェクトにランサーズで提案を出したことでした。
ランサーズのプロジェクトを知らない方のために。プロジェクトとはこういうもの。
例えば「○月○日までに記事を△個作って!」という仕事の募集に対して、提案(応募のこと)して採用されたら仕事をするという形式のもの
で、ありがたいことにテストライティングに受かりまして、そのメディアで書かせてもらえるようになりました。
ちなみに、そのとき書いた分野は私のこれまでまったく書いたことのない分野。じゃあなんで応募したのかというと、「(私にしては)文字単価が高かった」「継続してもらえる」からでした。

書いたことのない分野でしたが、もちろん、必死こいてやりました…!
クライアントさんの指示内容
さて、注目したいのが、そのクライアントさんからの指示でした。こんな感じ。
- Google検索TOP10位までの記事の見出しを抽出&概要を書き出してまとめて提出
- そのKW(キーワード)で読者が「何を知りたいのか?」を徹底的に考えて、ターゲットに忠実に沿った構成&執筆
- プレ構成と本番構成を提出する
- 記事内容に独自性を盛り込ませる(他ライバルサイトとの差別化を図る)
- REFP(結論→理由→事例→再度結論)に忠実に書く
上記以外にも、ライティングに関する細かな指示がありました。
おそらく、この上記内容、Webライター皆さん共有している「当たり前」(のはず)。
ですがね、これが私にとってなかなかしんどかったわけで…。
毎回クライアントさんの指示書内容を遂行するのがしんどかった
クライアントさんからの指示書内容、つまり、決まり事を毎回遂行するのがしんどかった私。
というのが、記事の作成前に、専用のマインドマップのソフトで毎回提出する作業があったのですよ。マインドマップで提出する内容はこのとおり。
- 他ライバルサイト(検索上位TOP10まで)すべての見出しの抽出と概要を書いた分析
- プレ構成と本番構成
- 読者が何を知りたいのか分析
正直、毎回これを出すのがしんどかったのよ…。
マインドマップを提出するのがしんどかった理由
誤解しないでいただきたいのが、記事を書く前の準備は非常に大事です。なので、この作業の重要さがとてもよくわかります。
が、マインドマップで複数もの提出を促すクライアントさんは、過去にもこの方のみでした。(複数ではありませんが、マインドマップの提出を促す方は他にもいました。)

指示書の内容も細かかったので、初見ですぐに理解できなかった私…笑
あとですね、TOP10の記事って、結局みんな言ってることが同じになってくるんですよ。そうなると、「TOP10すべてきちっと調べることが無駄じゃないか」となるんです。

途中、クライアントさんにその旨を伝えて、きちんと調べるのはTOP7くらいに減らしてもらえました
ちなみに、マインドマップのやり方、恐らくこのクライアントさんも「沈黙のWebライティング」を見て実行されてたんじゃないかな。
ほかの理由として、毎回このマインドマップの作業してると、飽きちゃうんです。はじめのうちは良かったんですが…飽きるのは人間の性(さが)なり。
こんな感じに、マインドマップで分析結果を提出する作業が、約5カ月間続きました。
指示を遂行するようになって私ができるようになったこと
さて、このクライアントさんの指示を守っていたところ、気付けばこんな習慣が身に付いておりました。
- TOP10からきちんと分析する
- そのKWから読者が何を欲しているのか追求する
- 構成と文章はPREPを意識して書く
- 構成をもっと重視する
- 一見出しにつき、5文くらいに収める
- 一文につき、60文字前後に収める
などなど。
しつこいですが、これらはWebライターをされている方にすれば「当たり前」。が、私は恥ずかしながらそこまできちんと身についておりませんでした。
しかし、このクライアントさんに毎回マインドマップを提出し、フィードバックを受けて…と、反復練習して、ようやく身に付きました。
自分だけでやっていたら身に付かなかったかも。ええ、本当に出来の悪い子なんですよ…。
とにかく、

KWから読者が知りたいことをよく考えてください

結論から書いてください

一文を簡潔に書いてください
と、口酸っぱく言われました。とくに、REFPは大きかったと思います。
ところで、こういった決まりごとの程度は、クライアントさんによって違います。ここまで厳密に言わないクライアントさんもいます。
それでも、このときのスパルタ指導(?)のおかげで、記事作成の基本の「き」みたいなのが身に付いた私(もちろん、まだまだですが…)。
ちなみに、他のWebライターさんの意見を参考にして、最近は「検索上位TOP10を調べる」はしなくなりましたね。効率が悪いので。

ちなみに、このブログでは、SEOを意識したりしなかったり…と半々。それほど綿密にはしていません
Webライターにきちんと対応してくれるクライアントさんは、むしろ貴重でありがたい
さて、冒頭で「いろんなクライアントさんがいる」とお伝えしました。
で、Webライターしているとわかってくるんですが、ここまできちんと対応してくれるクライアントさんって貴重なのですよ…!
今思えば、ライターをきちんと育てる気持ちがあったのと、メディアの予算が多かったのだろうと思います。
あ、今書いてて「派遣ってどうなのシリーズ」のデメリットで、
「新卒社員でもない、かと言って中途採用でもない、その場限りの人に、時間と労力を割けられないのが本音。」
と書いてたの思い出した。
まさにWebライターやらフリーランスもそれなのですよ。
「Webライターとして当たり前のこと」って、各々の勉強と努力がかなり必要。
なので、このクライアントさんみたいに、
- 基本的なことを何度も言ってくれる
- きちんとフィードバックしてくれる
- フィードバックの内容が理路整然
- 良いことは良い、悪いことは悪いときちんと言ってくれる
- ライターと向き合ってくれる
と、ライターを教育してくれるクライアントさんに巡り会えるほうが、実は運がいいのだとわかってきました。

何度も同じことを言うこと、人を教育することは本当に大変なこと。何度も言わせてしまい、本当に出来の悪いライターで申し訳なかったなと思います…
契約は5ヵ月で打ち切りになったけど
残念ながらこのクライアントさんとは5ヵ月ほどお仕事をもらった後、向こうの事情で契約が打ち切りに。
この、「契約が打ち切られて継続できなくなる」理由として、たとえば、
- メディアの方向性に合わなくなった
- メディアの縮小(予算の削除)
- Webライターの実力不足
うん、まぁ、一番きついのは「Webライターの実力不足」ですね。うん。
私が打ち切りを告げられたとき、「メディアの方向性が変わるため」と言われましたが、本当は実力不足だったのかもしれない。
しかし、今となっては継続できなかったことよりも、自分一人では身に付かなかったこと、自分の勉強不足な点もよく見えたことが、とても良かったと思っています。

あと、同じ同業者の方と話していても、「継続できなかったことはある」という声。皆通る道なのですね
【まとめ】Webライターやってると、しんどいこともあるし打ち切られることもある。でも、得た経験は無駄にはならない
以上、しんどかったし打ち切られたクライアントさんのお話でした。
しんどいことしないと、身に付かないことはある。
とくに、私のように出来の悪い人間からすれば、新しい習慣を身につけるほうが大変なので、スパルタだろうがなんだろうが、得られたことは本当に良かったです。貴重なクライアントさんだったと思います。
でも、もう一度あのマインドマップを出せ、と言われたらイヤだな…!
得た経験から次に活かしてやる…
ちなみに、今回登場したクライアントさんはこの記事のクライアントさんと同じ。

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