こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
みなさま、今まで生きてきた中で、忘れられない瞬間ってありますか?
生きていたら、それなりにあるんじゃないでしょうか。
今回は、私が死ぬまで一生忘れない日の出来事として、Queenの大傑作「Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)」を生まれてはじめて聴いた日のことについて書きます。
あの日聴いたBohemian Rhapsodyは、私の大事な宝物です。
「Bohemian Rhapsody」の予備知識
まずそもそも「Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)」を知らない方のために簡単に説明。
「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)は、クイーンが1975年10月31日に発表した、フレディ・マーキュリー作の楽曲。
(中略)
2010年現在、この曲はビートルズやレッド・ツェッペリン、エルトン・ジョンなどの楽曲を抑えて、イギリスで最も売れた曲とされている。
(中略)
2002年にはギネスブックを発行しているギネス・ワールド・レコーズ社が31000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、「イマジン」(ジョン・レノン)や「ヘイ・ジュード」「イエスタディ」(ビートルズ)を抑えて1位になった。
(Wikipediaより引用)
よくパロディに使われたりしますし、タイトルだけは聞いたことある方もいるんじゃないでしょうか。
というか、この記事を書いたのが2017年だったのですが、2018年に映画「Bohemian Rhapsody」が公開し大ヒットしたことで、かなり認知度が上がったかと。
「知らなかったけど、映画ではじめて曲を知った!」という人はかなり多いはず!
そんな映画の影響もあってか、2019年7月にはYouTubeの再生回数が10億回を突破しました。
やったねぇ…フレディ(涙)
さて、このBohemian Rhapsodyとは多重録音の極みのような曲。それを象徴するようなエピソードがこちら。
おおよそ180~200人分かそれ以上の「声の効果」を出そうとしたものであり、実際にそれくらいの声が重ねられている。
またダビングのし過ぎでテープが劣化し、テープを明かりに翳すと光が漏れて見えたため、慌てて別のテープにダビングしたというエピソードが残されている。
(Wikipediaより引用)
180人~200人分の声って、音楽家の方はどうなのかわかりませんが、多分今ならクリック一つで再現しちゃうと思うんですよ。
しかし、Bohemian Rhapsodyの「180人~200人分」というのは、メンバー4人だけで再現されたもの。
コーラスを雇うこともできたのかもしれないけど、もちろんそんなことしちゃったら、Queenのあの独特のコーラスの声色が消えてしまう。
だから、4人が何度も何度も声を重ねた。
「もう、これでいいでしょ」とせずに、みんなでフレディの頭の中だけにある設計図を信じて作ったのが、このBohemian Rhapsodyなのです。
そんな執念の結晶のような曲が収録されているのが「オペラ座の夜」。
こちらのアルバムも超名盤なので知っている人多いかも!映画にも登場した「Love of my life」とかも 収録されていますよ。必聴!
一度もBohemian Rhapsodyを聴いたことがなかった私
さて、私はですね、QUEEN好きになってからも、キラークイーンや、We Will Rock Youは好きになる前から知っていたのに、こともあろうかBohemian Rhapsodyだけは聴いたことがなかったのですよ。
「Bohemian Rhapsodyって、タイトルは聞いたことあるし、すごい曲って聞くけど、どんな曲なんだろう?」
こんな感じでした。
そういえば不思議なことに、どの媒体からも、Bohemian Rhapsodyのフレーズを一つも耳にしたことがありませんでした。
今思えば、「全く知らなかった」というのがよかったのかもしれない。
なんかもう、「Bohemian Rhapsody」って語感が私の中でラスボス感満載でしたね。
そんなわけで、Queenの動画を見漁る日々を送っていた私は、ある日ついにBohemian Rhapsodyをニコニコ動画で聴くことにしました。(PVなので観て聴いたが正しいのかもしれませんが。)
それが2009年秋か冬のこと。
何も知らなかった私が観たのがコチラ。(こちらはYou Tubeでの映像)
…えーと
鈍器で頭を殴られた方っています?
でも、私のファーストBohemian Rhapsody(はじめてBohemian Rhapsodyを聴くの意)って、鈍器で殴られたどころの騒ぎじゃなかったんです。
核爆発並みだったんですよ。
バラードではじまったありがちな曲なのかと思いきや、主人公がママに「ボク、人を殺してきちまったよ~」といきなり告白するところからはじまる。「え、ちょっと、どんな曲なの」と驚き、歌の世界に入り込む私。
ここからがBohemian Rhapsodyの真骨頂。そのままバラードで続かず、いきなりオペラパートに切り替わる。
あの有名な、暗闇に浮かぶ4人の顔が画面で展開されていく。
オペラパート部分を聴いたときは、本当に衝撃的だった。脳が理解できなくなった。時間の感覚がわからなくなった。
そしてロックパートに入り、主人公の逆切れパート爆発 笑 フレディも荒れ狂うように歌う。
最後はバラードに戻り、まるではじめから何もなかったかのように、はじめに戻ったかのように、「Any way the wind blows…(どっちにしたって風は吹くのさ)」のフレーズと銅鑼の音で終わる。
…私は、こんなとんでもない曲を「Any way the wind blows…」で最後締めようと決めたことに、すごくしびれたというか、同時に怖くなったというか、でも「ああ、そうだよね、そういうものだよね」と、深い共感を覚えたのでした。
脳が今まで味わったことのない衝撃を受けて、曲が終わった後は放心状態。
これが私のファーストBohemian Rhapsodyです。
しかも、ニコニコ動画って、ご丁寧にも英語と和訳を書いてくれる人がいるから、歌詞もリアルタイムで理解できるおまけつきで、音楽と映像と歌詞で三重の衝撃。
得体の知れない宝物を見つけた感覚。
私、この約6分間、地球上で誰よりも一番幸せだったと確信しております。
生まれてはじめて「音楽ってすごいんだ!」と、実感した瞬間でした。
永遠の謎は永遠のままでいい
恐ろしく引っ掻き回していたのに、最後はまるで何事もなかったかのように終わる。
だから、この曲がイギリスで一番支持を集めた曲になったんだろうなと思います。
映画の大ヒットのおかげで「フレディ・マーキュリーとはこんな人物だった」「Bohemian Rhapsodyとはこんな意味だ」と、アクセス稼ぎのために浅瀬で考察された番組や記事が多く出回りました。
でも私は、永遠の謎は永遠の謎のままでいいと思っています。Bohemian Rhapsodyはこれから先もずっとそうだと思っています。
そもそも、本当は深い意味すらないのかもしれないしね 笑
どんなに世間がフレディ・マーキュリーを暴こうとしても、Bohemian Rhapsodyと共に、ずっと謎のまま。それでいい。
私は、いつかまた、Bohemian Rhapsodyのような曲の再来を待っているんですが、今のところありません。それもまた、それでいいと思っています。
あの日の6分間のことは、一生忘れることのない私の宝物。
2020年1月、Queen好きになって10年、ようやくライブに行けた話をちらり。
音楽つながりで、ライブに行くと眠たくなる話。Live Aidは、生で観ていたとしても眠たくならない自信があります。
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