こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
ときに、「別に悪い人じゃないけど、会ってもつまらない、話が盛り上がらない友人」っていませんか?私はいます。
多分、誰だって一人や二人、そういう友人っているんじゃないでしょうか。
私は、そんな友人と15年の付き合い(厳密には11年)の末に「相性が悪いんだ」とようやく気付きました(遅)。
今回はそんな友人の話をします。
会ってもつまらないし盛り上がらないが、15年の付き合いがある友人
私とその友人(女性)が会ったのは大学1年生のときでした。名前をコアラさんとしましょう。
同じ学科の同じ学年ということで、友達グループが形成される時期に仲良くなりました。
コアラさんの特徴はこんな感じです。
- おとなしい
- おっとりしている
- 決して悪い人ではない
- 深い話はしない(できない?)
さらに、コアラさんについて思いつくまま分析してみました。
コアラの例えが分かりにくいかもしれないんですが、なんかコアラっぽいんですよ。
さて、そんなコアラさんから数年ぶりに「会わない?」とお誘いの連絡がありました。
数年ぶりに会った友人
「オリンピック並みに会ってなかったのか…」とちょっと驚いたんですが、私はてっきり結婚のご報告かと思ったんですね。
コアラさんとは数年間会ってなかったものの、最後に会ったときに仕事の話は聞いていたので、大変そうだと感じていました。なんせ、発散の術が分からず溜め込む印象を受けていましたから。
そんなコアラさんだったので、添い遂げる相手ができたなら非常にめでたいなと、勝手に想像を膨らましておりました。
そして、LINEで数回のやり取り後、数年ぶりにコアラさんとカフェで再会して4年間のお互いの出来事を話しました。
会ってみると、めでたい話とかそんなのではなく、単に「なんとなく会いたくなった」「どうしているかな?」と気になって連絡が来ただけだったのですが…汗
さて、「オリンピックの感覚(つまり4年)」って長いようで短い、短いようで長いなぁと思いませんか?(どっちよ)
というのもですね、数年経ってみて、大学時代と社会人初期にはそんなに感じなかった違和感をすぐに覚えるようになっていました。
いや、正確にいうと「薄々感じていたが、なんとなくスルーしていた部分」だと思います。
何かというと、

コアラさんと話していても、つまらないし、盛り上がらない
そう、コアラさん、私は4年の歳月をかけて、あなたとの会話がすっかり「つまらない」と感じる人間になっていたよ…!
なぜに友人との会話がつまらないと感じるんだろう?
なぜに、コアラさんとの会話がつまらないと感じるようになったのだろう。考えた理由がこちら。
- 会話のリズムが合わない
- 話が盛り上がらない
- 話を投げても響かない
- 会話が横方向にしか広がらない(深い話ができない)
- 私が話のネタを出していることが多い(あまりコアラさん側のネタがない)
1つの話で深堀りして発展していく人とは、とことん発展していくんですが、コアラさんと話していると、話のテーマが一番上の層で止まるんですよ。
結局、話が発展していかないので、仕方なく横に横にと、別の話題に移らざるを得ない感じ。
話題がコロコロ変わることは、雑談で普通のことなんですが、コアラさんの場合、会話中のリアクションも薄いので、ことさらしんどい。
いまだ友人の「話したいポイント」が分からない私
そして、話を投げかけても思うように盛り上がらないので、いまだコアラさんの「話したいポイント」が分かりません。
…本当にいまだに分からない。色々投げかけているのに、15年の付き合いなのに。
誰にだって、「これ語りたいポイント!」みたいなのがあると思うんですが、何を投げてもさほど盛り上がらない(涙目)。
なので、私の中のネタで、彼女の中に引っかかりそうな内容を探しながら話してます。もう本当にどうでもいい些細なことまで。
傍から見たら、私が一方的に話しているので、「聞いて!聞いて!」って感じに見えると思います。
現に先日会ったときは「私ばかり話しちゃってごめんね」と謝る始末。
こちらも、一応数年分の話のネタはあったわけですが、私だって話し上手じゃないし、どちらかというと話下手。
なので、話していて「つまんねー話してんなコイツ…」って自分でも思っています。
そういう意味では真の聞き上手って本当にすごいですよね。聞く側が引き出してあげないといけない人だっているんですね。
↓そんな聞き上手に関する考察。
よく、「話し上手よりも聞き上手になれ」と言うけれど、どちらか一方がよく話すタイプじゃないと、それも難しいんじゃないかな。
なので「よくしゃべる人がいてこその聞き上手」かもしれない。
まぁ、あまりしゃべらない人に話をさせる人こそ、真の聞き上手か。
— ルレムラ@高知県在住ランサー (@luremura) September 30, 2019
会話のリズムが合わない
あと、コアラさんもきっと感じていると思うんですが、話のリズムが合わない。もうね、致命的。
会話のリズムだのテンポだのって、育った環境に大分影響されます。
私は、母親が割とポンポンとリズムよく会話を展開していく人なので(そして私が話していても、急に別の話をぶっこんでくることが多い)、声とか会話のやり取りに、あまりに抑揚のない人だと疲れます。
とはいっても、私は話すのが早い方ではなく、言葉は途切れ途切れで話す方。で、相手のリアクションがすごく気になる方。
なので、コアラさんと話していると、私だけ先走って話して、消耗して疲れる感じ。ついてきてほしいのに…。
会話のリズムって大事ですよね。リズムが良くて、リアクションがいい人ってすごくお話いしやすいですよね。
私がこんなふうに違和感を覚えているということは、多分コアラさんも「なんか違うなぁ…」感じてると思うんですがね…。
なぜに友人との会話がハッキリ「つまらない!」と感じるようになったのか?
では問題です。数年経って、なぜに私がハッキリと「つまらない」と感じるようになったんでしょう?
結論からいえば、良くも悪くも私が「4年経って変わったから」です。
- 一人の時間が異様に増えて、他人に合わせるのがしんどくなってきた
- 歳を取って、自分と合わない人に合わせる体力がなくなってきた
- 自分の価値観が変わり、より明確になってきた
- 「自分と合わない人」が、ハッキリと分かるようになってきた
- 話の面白い、もっと魅力的な人がいると知った
成長した部分と、退化した部分と混ぜこぜです。
見た目はそんなに変わってないかも(と信じたい)しれないけど、友人に対して「つまらない」とハッキリ感じるようになったのは、確実に中身が変わった。
そして、どこか彼女への気持ちに遠慮の膜を張っていたんですが、もうそんな膜、どこかに行ってしまったよ。
良くも悪くも、私が自分に忠実になってきたんですよ。
「お友達なんだからつまらないなんて思っちゃダメ」神話が崩壊
学生の頃や社会人初期の頃は、まだ「すごく気が合う」と思っていて(信じていて)、私からコアラさんを誘うこともありました。
コアラさんの仕事や人間関係に対する愚痴や悩み事も聞いて、私もコアラさんと同じ類の話をしていました。
コアラさんは私への変わらぬ気持ちを持ち続けてくれていたのかもしれないのですが、でも、こうやって言葉にしている時点で、自分が口に出さずに感じていたことをハッキリ認識してしまった。
これはもう仕方がないこと。友人だろうがなんだろうが、会って話してもつまらないなら仕方がないわけです。
結論:「そりゃ年月が経てば人間変わる」「やっぱり相性って大事」
自分が友人に感じたことにちょっとショックを受けましたが、同時に、「私は本当に相性が合わないとダメなんだ」と、よくよく分かりました。だから大人数の雑談とか、反応の薄い人の会話って苦手だ。
今は、「合わない人には無理に合わせなくていいや」と思っており、「今の自分と合う人」との付き合いを優先させることにしています。
そして、コアラさんは決して悪い人ではありませんし、彼女から嫌なことをされたこともありません。
うん、だから、本当に、
数年に1回程度会えば十分じゃないでしょうか…。
さすがにそれくらいなら、お互い話すネタも溜まっているでしょう。
年月が経てば自分は変わるし、付き合う人間も変わる。
それにショックを受けずに、いや、受けてもいいけど、またしかるべき相手と付き合っていくことにしよう。
友人シリーズ。かわいくてモテるだけじゃなく、賢かった友人のお話です。

人間関係って難しいな~というわけで、「友人に怒りを出すのが難しい」と思った話もどうぞ。
コメント
初めまして。
まっったくもって同じこと、常々感じておりました。私だけではなかった、と心が軽くなっております。
私は今27歳ですが、20歳くらいからこの兆候が少しずつ芽生え(小中高同じ友人と久方ぶりに遊んだ時、社会人一年目でどうしようもなく寂しく大学の頃の友人と1〜3ヶ月に一度ペースで会っていた時)、はっきりとそれを認識したのは25歳になってからでした。
自分はよく喋る方だと思っていましたし、例え話やらを用いて話を雄弁に広げていくほうだと思っておりましたが、それは合いの手やツッコミがあったからこそなりたっていたのだな、とそれはもうヒシヒシと感じたものです。
どの初対面の人と話してもつまらなかった時期も25歳でありました、それはまあここでの論旨とズレますが、私が己と他人の差異に許容できなくなってきたのかと感じました。しかしそれが古くの友と懐かしむように再会してもなおのしかかる違和感として顕現したのです。
昔はその人たちと話すのだって楽しいと思っていたのに、です。ひたすら私もそのころは愚痴を言いあったりしていたものです。私が思うに、話をしてくれたとしてもその人が「何に」怒り、「どこに」疑問を抱き、「いつ」悲しむのかなどがわからないと(つまり感情が見えない、話したいポイントのようなところも見えない)と、ずーーっと気を使いぱなしで神経尖らせて、ここですか?ここですか?と黒ひげ危機一髪の樽にナイフ突き立ててるようなものかなと…。(黒ひげもグサリと刺して飛び上がるから、面白いじゃないですか…)
話が横にしか広がらないので、またナイフを樽に突きつけるんですけど、その労力ったらない。何度も刺してるうちに、同じところ刺しちゃったりするし(同じ話題を繰り返して、あこれもう手詰まりの話題だった、と気づく)、手が届かないところには刺せない(知らないことを話題にはできない)。すみません、ついつい共感できるのが嬉しくて、まどろっこしい例え話をしてしまいました。
合わないことを感じたのは勘違いなんじゃないかと思いたくて何度も会うけど、やっぱりつまらんというのが明確になっていくだけでしたね…。大学の友人3人で会っても、話すことないわとなったときもうダメだと思いました…。2人ならともかく、3人でそれだけの話の深みのなさ、話題の広がらなささ、自分の興味のなさ…致命的でしたね。悪い人では決してないのです。そのコアラさんと似た系統の穏やかな方なのですが。
というわけで、長くなりましたが、心中痛いほどお察しします。
りつこさま、こんにちは!コメントありがとうございます。
共感していただけたようで嬉しいです!
数年ぶりに会った友人への違和感は、悩んでいる方が多いテーマかと思います。
りつこさまのお話を読んでいて、やはり、大学生ぐらいのころって、まだ自分と他人の境界線のようなものがハッキリしていないのかなと思います。
自分がどんな人間なのか、まだよくわかっていないからこそ、他愛ない話で盛り上がれるのかな~(盛り上がったつもり?)と。
私も、大学生のときの仲良しグループの友人と会っても、もうつまんないだろうなと思いますし、現にまったく会っていないですね…
楽しかったのは嘘じゃないと思いたいのですが、変わっていく虚しさがあります。
あと、りつこさんのお話と文章を読んでいると、物事を深く考えるタイプなのかなと思いました。(黒ひげの例え話、わかります!)
恐らくりつこさんも私も、いわゆる女子トーク(といっていいのか?)的なものが生来苦手なのかもしれませんね。
まだまだ27歳ということですので、りつこさんにとって、自分を活かせる話相手が見つかりますよう祈ってます!