こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
「人の言っていることがすぐに理解できずに、ずっと頭が悪いと思って生きていた」シリーズ第三弾です。
前回はこちら。
今回は、「人の言っていることがすぐに理解できないのに、なぜ聞き返さないのか?」などについて触れます。
人の言っていることがすぐに理解できないのに、なぜ聞き返さないのか?①「頭が悪いと思われたくなかった」
人の言っていることがすぐに理解できないのに、なぜ聞き返さないのか?一番の理由は、「頭が悪いと思われたくなかった」からです。
「みんなが理解できている『簡単な指示』を理解できなかったなんて、頭の悪い子なんだ」と思われるのが、怖くて仕方なかった…!
結局、人の目を気にしてしまって素直に聞き返せなかったのですよ。
記事タイトルにも「頭が悪い」と書いていますが、私は、
「すぐに理解できない」
↓
「私は普通の人よりも頭悪い」
という図式を自分の中で描いていたわけで。
人に指摘されるよりも先に、「私は普通の人よりも頭が悪い」と思っておりました。
それが他人にバレたり、指摘されたらどうしようと思ってしまったわけです。
しかし、内容をきちんと理解していないわけなので、隠せば隠すほど、当然悪循環。
結局アルバイトや仕事で無能っぷりが露呈していたわけです…。
皮肉なことに、「人の言っていることがすぐに理解できない自分」を認めず、隠し通していた結果、「本当に頭が悪い」を招いてしまったのでした。
「人の言っていることが理解しづらい」と認識してしまったのがいけなかった?
多分これね、「私は人の言っていることが理解しづらい頭なんだ」と、自分の中で認識してしまったのも原因としてあるかもしれません。
この記事でも「言葉の力」ということで、言葉にした瞬間に、言葉通りに認識してしまった話を書いています。
「人の言っていることがすぐに理解できない」に関しては、誰にも言わずに何年間もやり過ごしていました。
しかし、ずっと頭の中で、「私は人の言っていることがすぐに理解できなから、頭が悪い」と、繰り返し思い続けていました。
そうなると、もうすっかり、「頭が悪い」以外の考えが出てこなくなったのですね。
もしかしたら、「私は人よりちょっと理解が遅いかもしれないけど、理解はできる」と、もう少し反論ができていれば、堂々と聞き返せていたのかな、と思うのでした。
人の言っていることがすぐに理解できないのに、なぜ聞き返さないのか?②「聞き返して怒られるのが怖かった」
人の言っていることがすぐに理解できないのに、なぜ聞き返さないのか?二番目の理由は、「聞き返して怒られるのが怖かった」からです。
前回言っていた、↓このことです。
私は相手の顔つき、表情、声のトーンなどがすごく気になるほう。
相手の顔色をうかがってしまい、「早く理解しないと!ちゃんと理解しないと!」と、余計に焦って頭がちゃんと回らなくなるんです。
特にこの「聞きたくても聞けない相手」は、女性(若年中年問わず)が多かったです。性格のキツイ人
もっと詳しく言うと、「話すスピードが早い人」「口調がキツイ人」と「説明の仕方が合わない人」といるんですよ…。
わがまま言ってるようなんですが、本当にそうなんですもの 泣 だから、よくわからなくなる。
こういう人たちの説明がちゃんと耳に入る人がうらやましい
でも、こういう人に限って、聞き返したりすると不機嫌になったり、詳しく説明してくれなかったりする人が多い。
こちとら、細かく丁寧に説明してくれないとよく分からないのに…それでなくてもよく理解できないのにさ…!
で、話の途中でこっちが「どういう意味だろう?」と気になっても、いちいち話を止めて聞き返せないんですよね。
なぜなら、向こうは「きちんと説明している(つもり)」で説明しているから。
向こうもそれなりにプライドもあり、時間を取って説明している、という自負があるわけです。それなのに、「私が理解できていない」となると、そりゃあもう苛立つわけで。
もっと言えば、理解できない(真剣に聞いているのに)のに何度も説明してもらうのも、やっぱり申し訳なくなってきます。
「説明をする人と説明を受ける人」が成り立つには、条件があるんじゃないか
ところで、「理解できなかったら、ちゃんと聞き返さないといけない」「分からないことがあったら、ちゃんと聞け」と、よく言うのですが…
あれって、教える側に忍耐と愛情と、教わる側には愛嬌と要領の良さ、そして自信があるから成り立つ話なのだと思う。
現実はみんながみんな説明がうまいわけではないし、私のように耳からの理解が疎い人間もいる。
人間の能力も性質も、デコボコしてるんですよ。
そもそも相手の顔色気にせず「今のところちょっと分からないので教えてください」と言えたら、これほど苦しい思いはしなくていいわけで。
しかし、社会に出たら色んな人がいるわけですから、自分にとって説明の合わない人がいるのは当然のこと
だからもう、「この人なら怒らなそう」という人に、後からこっそり内容を聞きに行ったりしていました 汗
「わからないことを聞いて怒る人」には共通項があった
そういえば、「聞き返したら怒る人」って、こういう共通項がありました。
- 短気で怒りっぽい
- 女性(若年中年問わず)
- 作った文章が分かりづらい
- 口頭の説明が一部省かれている感
特に気になったのが、「口頭の説明が、一部何か省かれている感」があったこと。
こんなの言うのもアレですが、あんまり説明が論理的でなかったというか(すみません)。
で、その頭で作っているわけですから、文章(メール)を読んだときも、「ん?どういう意味?」と思うことが多かった。
まあ、それでも私の「耳からの理解が疎い」には変わりないのですが。
もしかすると、この「聞き返したら怒る人」って、自分が分かっている部分を、無意識に省いて説明しているのかも。
だから、口頭の説明に分かりづらい部分があったのかもしれません。
人の言っていることがすぐに理解できないのに、なぜ聞き返さないのか?③「何が分からないのかが自分でもよく分からない
三番目の理由は、「何が分からないのかが、自分でもよく分からない」からです。
これ、前回も
と書きましたが、もうまさにそのまんまで。
自分が「何が分からないのか」、かつ、相手の説明の足りない部分がすぐに分かってスマートに伝えられる人がうらやましいよ…!
ただ、「何となく引っかかる」「違和感がある」というのは、物事を深く考えるうえでは、実は大事な行為のモヨウ。
言語化せずに漂わせて置いておくことで、深い理解にまで達することができるらしいです。
しかし、言われたことをすぐにしなくちゃいけない現場においては無意味ですし、気付いたときにはもう聞けない段階まで進んでいたりします…泣
一応、メモは取っているが、取り方と活用の仕方が下手過ぎる!
さて、前回、前々回の記事でもちょいちょい触れているのですが、一応メモは書いています…!そう、書いてるのよ…。
こういう耳と頭をしているわけですから、なんなら他の人よりも必死にメモは取っているほう。
じゃあなんでそのメモが生かされてないのかというと、取り方と活用の仕方が壊滅的に下手過ぎるんです…!
まぁ、「あまりに短い指示内容」、例えば「○○しておいて!」という指示だと、いちいちメモを取るのは現実的ではないので、さすがに取らないのですが。
しかも、すでにその耳から入ってきた言葉が「何言ってるかわからない」状態のこともあるので、メモに書こうにも意味がないことも…。ホント、メモ書くの下手なのよ。
メモを取っても、あまり生かされていない理由はこのとおり。
- 耳から理解するのが苦手なので、メモを取る行為に必死になって書き抜かる
- 書き終わったものがよくわからない
- 頭が固いので知識がなかなか定着しない
「頭が固いので知識が定着しない」の前に「メモを取る行為に必死になって書き抜かる」などがあるので、二重三重の壁があるようなもの…
私の中のウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナ
と、こんな感じでしたので、学生のころは「いつか社会人になる」ことへの漠然とした不安がありました。
社会人になってからも、何が原因なのか分からない、誰にも言えない不安を抱えて過ごしていたのでした。
と、また長くなっちゃったので、次回続きます。次でラスト?
次はこちら!
コメント
ルレムラさん、こんにちは!
8月半ばに久方ぶりに会った友達との会話がつまらない件で、黒ひげ危機一髪の例え話をさせてもらった者です。
あれからお返事も賜り、大変うれしかったです!
今回の記事も、私はめちゃくちゃ共感しますよ(笑)
矢継ぎ早でダダダダダーと言いたいことを言いたいだけ言われたり、
(的確だとしても)テンポが素早すぎる指示だったり、
私も理解が遅い方で苦しんできました。
メモを取っても、書くことに集中しているだけだから理解できているわけではないし、
聞いている当初はわからないことを連発されすぎて不明点が膨大となり
聞き返せなかったりするのですよね。
(ほぼ全員が理解しているように自分からは見えてしまっている)大衆の面前で挙手して聞くなんて、視線も痛いし、自分がどう思われるかばかり気にしてしまって素直に質問できませんよね……。
他の人はわかってるのに、分かっている人たちの時間を奪うことにもなる、とか考えちゃいますし……。
小学生のころとかほんとまさしく私も同じように怒られてきました。
ただ一点、私は雑談でもややこしい話に苦慮してました。
友人との話でもこちらが知らない人間図をどわーーっと展開されると
頭追いつかなくなって途端につまらない返事しかできなくなります(前回コメントした記事のときは友人と自分の考え方や会話の相違と思っていましたが私の理解力の遅さもあるのだと思いました)。
AとBが敵でCとDとEが味方でFとGが味方だと思っていたのにスパイだった等……片手に収まらない以上に登場人物が出てくると訳分からなくなります……。
自分がそうなので、私が誰かと雑談時に登場人物が3人以上出てくる場合は、
コップを人に見立てて並べたりして視覚的に受け入れてもらえるように話してます……(笑)
図解で会話、したいです(笑)
りつこさま、こんにちは!
先日に引き続きコメントをいただきまして、ありがとうございます。
そして、この話に共感してくださってありがとうございます。まさに、りつこさまが言われていることと、まったく同じです。
ああ、やはり、世の中には同じことで悩んでいる方がいるのですね~。こうして反応をいただけるだけでも、このテーマを書いた甲斐がありました。
りつこさまも、これまでに何かとご苦労されたのではないかと思います。
雑談のお話なのですが、私の書き方がまた違った視点からだったからかと思うのですが、私もりつこさまと同じです。
登場人物が何人も出て来たり、こちらの知らない人間関係を出されて話されると、内心「やばい、分からなくなってきた」となることがあります 笑
しかも、向こうの頭の中では内容が補完されているためか、無意識に主語を省いて話すこともあるので、「あれ?いつの間にAが敵になったんだ?」みたいなことも 笑
ただ、雑談って極論、「私の話聞いて」なので、ただ「うんうん」聞いたり、相手の感情に共感してあげてたら大概うまくいきます 笑
こういう生まれながらの理解の経路とか、習得度の早さって、他人からは見えないハンディキャップなので、言っても伝わらなかったり、否定されたり、軽く見られたりするのですよね…
本当、図解してほしいですよね 笑